血液検査・検査項目の見方と基準値


腫瘍マーカー



AFP(α-フェトプロテイン)

胎児の肝細胞などで産生されるたんぱく質で、健康な成人の体内ではほとんど産生されません。しかし、肝がんなどで産生され、まれに肺がん胃がんなどでも産生されます。主に肝臓がんのスクリーニング検査として用いられる腫瘍マーカーです。

基準値

20ng/ml以下(RIA固相法)


CEA(がん胎児性抗原)

CEAは胎児の消化管の粘膜組織に存在するがん胎児性抗原のことです。血中のCEAは消化器系の腫瘍マーカーとして広く用いられますが、乳がん、卵巣がんなどの多くのがんで高値となるため、臓器特異性は低く、良性疾患や喫煙でも陽性になることがあります。がん治療後の経過観察、再発や転移の早期発見にも利用されます。

基準値

5.0ng/ml以下


CA19-9

血中CA19-9は消化器系の腫瘍のスクリーニングに利用されますが、腫瘍マーカーとしては、特にすい臓、胆道がんに高い特異性があります。早期発見に関しては有用性が低いのですが、すい臓がんの治療効果や再発の早期発見などに役立ちます。

基準値

37U/ml以下(RIA法)


CA125

卵巣がんで約80%の陽性率を示しますが、子宮内膜症や生理周期、妊娠により血中濃度が上昇するので判定には注意が必要です。CA125は卵巣がん、子宮がんに特異な反応を示す腫瘍マーカーです。

基準値

35U/ml以下(閉経前の女性は、閉経後の女性や男性よりも高くなっています)


CYFRA(サイトケラチン19フラグメント)

肺がんの中でも扁平上皮がんではでは早期から陽性になり、早期発見にも有効な腫瘍マーカーです。卵巣がん、乳がんでも陽性を示します。

基準値

2.0ng/ml以下(IRMA法)


PSA(前立腺特異抗原)

前立腺に特異的にみられる腫瘍マーカーです。がんの進行を鋭敏に反映するため、前立腺がんの早期発見とともにスクリーニング、治療効果判定や予後予測にも用いられています。加齢とともに上昇するため、年齢別設定が行われていて、4.0~10.0ng/mlがグレイゾーンとされています。前立腺肥大症・膀胱頚部硬化症・前立腺炎などの場合にも高値になります。

基準値

2.5ng/ml以下


フェリチン

悪性腫瘍や炎症性疾患などにおいて非特異的に上昇するため、他の腫瘍マーカーと組み合わせて白血病、膵がん、肝がんの診断に使用されます。また、体内の貯蔵鉄を測る指標となり、鉄欠乏性貧血では減少します。

基準値

男性…20~220ng/ml以下

女性…10~85ng/ml以下


SCC(扁平上皮がん関連抗原)

扁平上皮がんで高い陽性率を示し、子宮頚部がん、肺がん、食道がん、皮膚の扁平上部がんの診断する指標として用いられます。腫瘍の進行度をよく反映し、扁平上皮がんの診断や治療効果の判定に利用されます。

基準値

1.5ng/ml以下


TPA(組織ポリペプチド抗原)

白血病や肉腫のような非上皮性腫瘍を除くほとんどのがんで検査値の上昇が見られ、特異性の低い腫瘍マーカーです。がんの進行度に関連して測定値が増減するため、病気の進行や治療効果の判定や再発の予知などに利用されます。

基準値

125U/ml以下(RIA法)


 検査項目

腎機能

尿酸代謝

電解質

血清鉄

筋肉関連酵素

炎症反応

血球算定検査