血液検査・検査項目の見方と基準値


T-CHO

総コレステロール



ふたつのコレステロール

血液中のコレステロールにはLDLとHDLの2種類のコレステロールがあり、総コレステロールは2種類のコレステロールの総量をあらわします。

LDLコレステロールは「悪玉」と呼ばれ、肝臓から全身の組織に運ばれ、血液中の量が多いと動脈の壁に蓄積して動脈硬化を促進します。
それに対してHDLコレステロールは「善玉」と呼ばれ、余分なコレステロールを全身の組織から回収して肝臓に運ぶ働きがあります。

LDLとHDLはコレステロール自体は同じもので、血液中をリポタンパク質との複合体として運ばれます。そのリポタンパク質の違いがLDLとHDLの違いになっています。

コレステロールは細胞膜の生成や血管の強化と維持に重要な役目を果たし、副腎皮質ホルモンや性ホルモンの生成、脂肪の消化を助ける胆汁酸の主成分にもなり、人の身体にはなくてはならないものです。

コレステロールの多くは肝臓で産生されます。食物から摂取するコレステロールは全体の1/5程度ですが、多く摂取した時は肝臓の産生が少なくなって調整されます。

ほとんどのコレステロールの問題は、コレステロールが多いことではなく、それをコントロールする機能が低下することにあります。

基準値

140~219mg/dl

総コレステロールの値は個人差があります。遺伝的な体質、普段の食生活やストレスなどにも影響されますので、多少の変動は心配ありません。

血液検査の基準値は実施する施設や検査方法などによって異なります。

一回だけの検査数値でなく過去の検査数値との比較が大切です。

疑われる病気

高値の場合
高コレステロール血症、脂肪肝、動脈硬化、糖尿病、閉塞性黄疸、甲状腺機能低下症など

低値の場合
栄養障害、肝硬変、肝臓がん、甲状腺機能亢進症、アジソン病など


総コレステロールおよび中性脂肪の検査値が正常値より高いと脂質異常症と診断されます。基準値を上回る状態が続くと動脈硬化が進み、脳卒中や、狭心症、心筋梗塞を引き起こす危険性があります。

コレステロール値を抑えるには、日常の摂生が重要です。暴飲暴食、運動不足、不規則な生活がコレステロール値を上昇させます。また、水溶性食物繊維はコレステロールの排泄を促して脂肪の吸収を抑制するので、コレステロールの値を下げます。


 検査項目

腎機能

尿酸代謝

電解質

血清鉄

筋肉関連酵素

炎症反応

血球算定検査