血液検査・検査項目の見方と基準値


Na ナトリウム



ナトリウムは

人の身体にとって重要な電解質のひとつで、大部分が細胞外液に分布しています。

ナトリウムは通常、食塩という形で摂取しています。身体にとって必要不可欠なものですが、他のミネラルと異なり、過剰摂取になりがちなので注意が必要です。

ナトリウムは体液の濃度の調整、血圧の維持などの重要な働きをしています。
人の体内では、細胞内にはカリウム、細胞外にはナトリウムが一定のバランスを保ちながら存在しています。
細胞内にナトリウムが入ってくると、細胞外からカリウムを取りこむと同時に、余分なナトリウムを細胞外に排出して一定の濃度を保ちます。

ナトリウムを摂りすぎるか、カリウムの摂取不足で、体内の両者のバランスが極端に崩れて、細胞内のナトリウム濃度が上昇すると、細胞が水分を多く吸収してナトリウム濃度を薄めようとします。その結果、細胞が膨張して次第に血管を圧迫して血圧の上昇を招きます。

細胞内のナトリウム濃度の上昇は血圧だけでなく、心筋をはじめとした筋肉にも影響します。本来ナトリウムをほとんど含まない心筋や筋肉細胞はナトリウム濃度が上昇すると正常な働きが出来なくなり、不整脈、心伝導障害、全身の脱力感などの症状が出てきます。

そのほかにも、ナトリウムはカリウムとバランスして神経伝達、筋肉の収縮などを行ったり、栄養物質の交換作用、胃酸や腸の消化液の分泌の促進、体液のpHの調整などに関与しています。

基準値

135~145mmol/l

血液検査の基準値は実施する施設や検査方法などによって異なります。

一回だけの検査数値でなく過去の検査数値との比較が大切です。

疑われる病気

高値 脱水症、糖尿病性昏睡、クッシング症候群など

低値 心不全、急性腎炎、慢性腎不全ネフローゼ症候群、甲状腺機能低下症、アジソン病、糖尿病性アシドーシスなど


ナトリウムの摂取過剰が慢性的に続くと高血圧、胃がん、動脈硬化などの生活習慣病の誘発因子となります。


 検査項目

腎機能

尿酸代謝

電解質

血清鉄

筋肉関連酵素

炎症反応

血球算定検査