血液検査・検査項目の見方と基準値


Mg マグネシウム



マグネシウムは

体内では半分以上がカルシウムと共に骨や歯に存在しており、残りは筋肉や神経細胞などに存在しています。

マグネシウムは体内にある数千種類の酵素のうち、約300種類の酵素を活性化させて体内のさまざまな代謝を助け、さらに心筋や筋肉の収縮、神経の情報伝達にもかかわる必要不可欠なミネラルです。

細胞の内側にマグネシウム、外側にカルシウムが多く存在しており、カルシウムが細胞の中に出入りすることによって発生した電流でシグナルが伝えられ、筋肉の収縮に関係します。

このためマグネシウムとカルシウムのバランスが崩れると筋肉が正常に動かなくなり、しびれやけいれんが起きたり高血圧や心臓病の原因となったりします。
また神経の興奮が抑えられなくなって、いらいら、抑うつ状態などの症状を引き起こします。

マグネシウムはインスリンの分泌にも係わっているため、不足するとインスリンの感受性が低下し、高脂血症、高血圧、糖尿病などを引き起こしやすくなります。また、マグネシウム不足は活性酸素が増加するので、コレステロールが酸化され動脈硬化を促進したり、血栓ができやすくなったりもします。

マグネシウムが不足するとビタミンB1が体の中で働かなくなり、疲労が蓄積します。マグネシウムが不足しても、カルシウムが不足しても一緒に骨から溶け出し、血液中の濃度を高めます。このとき、副甲状腺ホルモン(PTH)は上昇します。

基準値

1.8~2.4mg/dl

血液検査の基準値は実施する施設や検査方法などによって異なります。

一回だけの検査数値でなく過去の検査数値との比較が大切です。

疑われる病気

高値 慢性腎不全、アジソン病、ビタミンD投与、急性肝炎、急性腎不全乏尿期、甲状腺機能低下症、ミルク・アルカリ症候群、高Mg透析液使用、Mg剤過剰投与、白血病など

低値 慢性アルコール中毒、利尿剤投与、慢性腎不全利尿期、尿細管性アシドーシス、原発性アルドステロン症、急性すい炎、吸収不良症候群、家族性腎性Mg喪失症、糖尿病など


マグネシウムはおもに食事から摂取され、一日の摂取量は成人の男性で320mg、女性で260mgとされています。

マグネシウムが多く含まれている食品は大豆、玄米、ごま、のり、わかめ、ひじき、アーモンド、落花生、くるみ、とうもろこし、するめ、干しエビ、牡蠣など

通常の食生活をしていればマグネシウムの過剰症の心配は要りませんが、サプリメントや健康食品などで摂取目安以上の量を長期間摂取すると過剰症が見られることがあるようです。


 検査項目

腎機能

尿酸代謝

電解質

血清鉄

筋肉関連酵素

炎症反応

血球算定検査