生活習慣病雑記


糖尿病の三大合併症のひとつ「糖尿病性腎症」



糖尿病の三大合併症と呼ばれる糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症はどれも深刻な合併症です。

糖尿病性腎症は治療しないで放っておくと発病から5~10年位で合併症が現れます。糖尿病はほとんど自覚症状がないので気がつかずに放置していると深刻な事態を招くこともあります。

腎不全になって人工透析を導入するようになった患者の40%以上が糖尿病性腎症から重症化した患者で、人工透析導入原因の第一位となっており、今後も増加傾向にあります。

腎臓の内部には糸球体と呼ばれる濾過装置があります。糸球体はたくさんの毛細血管が糸を丸めたような球状の寄り集まりで出来ています。糖の濃度の高い血液は血管を硬くし動脈硬化を起こします。毛細血管の塊である糸球体は濾過する働きが徐々に低下して糖尿病性腎症を発症します。

腎症が進行するとネフローゼ症候群を発症し、蛋白尿の増加、浮腫、脂質異常などの諸症状が現れます。腎臓の機能が極端に低下し、正常時の5~10%程度しか機能しなくなると透析治療が必要になります。糖尿病性腎症は透析治療に移行するまでの時期が他の腎臓の病気と比べると早いと言われています。

腎臓の機能低下の初期症状は尿蛋白に現れます。蛋白質の一種であるアルブミンが極微量でも尿から検出された段階で、厳密な血糖のコントロールを行うことで、腎症の発症のリスクをなくせると考えられています。

糖尿病性腎症の食事療法は、血糖と血圧の管理、低蛋白食が中心になりますが、病気の進行や症状によって食事療法も変えていきます。初期の段階では血糖値をコントロールする糖尿病の治療とほぼ同じ食事療法でよいとされます。

病状が進行して尿蛋白が増えるに従い、塩分制限をして浮腫を取る必要があり、蛋白質も制限しながら、良質な蛋白質は摂取して適切な量のエネルギーは確保しなければなりません。

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