生活習慣病雑記


NHK クローズアップ現代で放送された「糖尿病の“常識”が変わる」



2012年8月30日放送のNHKクローズアップ現代で糖尿病の新たな治療法としていくつかの例が紹介されました。

一般的な糖尿病の食事療法である「カロリー制限」は、面倒な上に手間がかかり、続けるのがつらく、ついおろそかになりがちです。そこで注目されているのが「糖質制限食」です。

糖質制限食は糖質を制限するだけで、肉、魚、卵などは好きなだけ食べられるというものです。「食べたいものも食べられない」今までの常識を変える食事療法なのです。

一方で「別の病気のリスクを高める」「対象の患者が限られる」などの問題点があり、それを検証する取り組みが始まっています。

番組内では糖質制限食でダイエットに成功し、血糖値HbA1cが7.6から5.4に改善されて薬の服用が必要なくなった例などを紹介しています。

また、医師の指導を受けずに、自己流で米とパン類を一切食べずに糖質制限食を試みた例も紹介しています。血糖値は改善されたものの、体調の悪化、筋肉の衰え、視力の悪化などを招いてしまっています。

糖尿病患者の40%ほどは腎臓に障害を持っているので、蛋白質の摂取量に注意しないと、さらに腎臓機能の低下を招くこともあるので、医師や栄養士の指導のもとに行わなければなりません。

食事療法だけでなく、インスリン療法でも新しい試みが行われています。従来のインスリン治療は糖尿病の最終手段として行われていますが、治療の初期からインスリン治療を行うことで、機能の低下しているすい臓を休めて、すい臓の働きを回復させるという治療法が行われています。

すい臓の回復と、食事療法、飲み薬だけで血糖値を安定させることができ、インスリン注射が必要なくなるといいます。

糖尿病が深刻な社会問題となっているアメリカでは、手術による治療の取り組みが始まっています。

従来は重度の肥満の人に行われていた胃や腸のバイパス手術を、糖尿病患者に行うと言うものです。

食べ物の吸収を抑制するための胃や腸のバイパス手術が血糖値を正常化し、薬の服用の必要がなくなったといいます。この手術は極端な肥満の多いアメリカ人では有効でも、極端な肥満の少ない日本人には有効なのか疑問があるようです。

番組では、糖尿病予備軍の人は運動不足と脂質の摂りすぎに注意を呼びかけると共に、糖尿病の初期から治療を始めれば、良い状態で生活が続けられることを話しています。

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