生活習慣病雑記


アジア人は痩せている人でも2型糖尿病になりやすい



欧米人と比べるとアジア人は「肥満をともなわない」2型糖尿病の発症率が30~50%高いようです。

2型糖尿病はインスリンの分泌機能の低下、インスリン抵抗性(インスリンの効きが悪くなり細胞の糖の取り込みが悪くなる)の増大、などで高血糖になって発症します。

発症には過食、運動不足、肥満などの生活習慣に、遺伝的な要素が加わって発症します。生活習慣が同じでも糖尿病を発症する人とそうでない人がいます。

欧米人に比べて日本を含むアジア人はさほどの肥満でなくても糖尿病や動脈硬化を起こしやすいのは知られています。

欧米人は糖分を摂取後、インスリンの分泌量が急速に増えますが、アジア人はインスリンの分泌量が少ないか、分泌が遅れるなどの特徴があります。

人類の歴史の中で飢餓状態の時期が長く続き、その環境に適応した結果、限られたエネルギーを有効に使う「倹約遺伝子」をアジア人の多くの人が持っています。

倹約遺伝子を持つ人は少しのエネルギー過多や運動不足でも、内臓脂肪をためやすくなります。内臓脂肪は身体の代謝に影響を及ぼし2型糖尿病や動脈硬化の進行を加速させます。

少しの食べ過ぎ、運動不足が、豊かになった現代の日本人を糖尿病になりやすくしています。

飢餓時代を生き延びるために獲得した倹約遺伝子が、飽食の時代ではあだとなってしまいました。

アジア人は欧米人と比較すると、腹部の脂肪の割合が高いことも確かめられています。内臓脂肪は運動習慣と食生活の改善で減らすことができ、糖尿病の危険性は低下します。 中高年以上は定期的な健康診断と血液検査などで、早期に対策することも重要です。

関連記事