生活習慣病雑記


急性・慢性すい炎



すい炎は、すい臓が炎症を起こしている状態をいいます。

急性すい炎の場合は、症状として激しい腹痛を伴います。痛みはみぞおちから肋骨の下あたりにかけ、さらには背部にまで及ぶこともあり、かなりの激痛が持続するのが特徴です。

発熱や吐き気、嘔吐を強くもよおしますが、吐いても楽になりません。

原因として考えられているのが、胆石症やアルコールの過剰摂取、動物性脂肪の過剰摂取などです。これらの原因がすい炎の半数を占めると言われています。

すい臓はたんぱく質、脂質、糖質などを消化する強力な酵素をすい液として十二指腸から分泌され消化の助けをします。

しかし、胆石症によって胆石がすい臓の出口を塞いでしまうと、すい液の流れを妨げたり、逆流してすい液の消化作用ですい管が炎症を起こします。

また、アルコールの過剰摂取ですい臓が過剰に刺激を受けたり、高脂血症、薬剤の投与などの原因で、消化酵素がすい臓内で働き、すい臓自体を消化していまい発病します。

急性すい炎は軽症のものから周囲の臓器にまで炎症が及んでしまう重症なものまであります。

重症急性すい炎と診断されると集中治療管理が必要となり、致死率も高く、予後もよくありません。

すい臓に軽度の急性すい炎を、繰り返し起こしては治るという状態を続けていると慢性すい炎になります。

急性すい炎のような激痛を伴うこともあれば、鈍痛が2,3日続くこともあります。また、無痛性の慢性すい炎もあるので、痛みだけで慢性すい炎を判断できません。

また、消化液であるすい液の分泌が低下するため消化不良による下痢の症状が現れ食欲不振、体重の減少などがみられます。このときの下痢便は、脂肪の消化が十分にできないため油が浮いているような脂肪便です。

さらには、すい臓の機能が低下して、インスリンの分泌が影響を受けると血液中の血糖の調整がうまくできなくなり、糖尿病を合併する可能性があります。

慢性すい炎の半分以上がアルコールが原因で、さらに喫煙の習慣も関係していると言われています。

アルコールの多飲、高脂肪の食生活や疲労やストレスが長期間に及ぶことも要因と考えられています。

急性すい炎は軽症の場合はすい臓の機能は完全に回復できます。

急性すい炎を繰り返すと慢性すい炎の危険性が高くなるので、アルコール、胆石、高脂血症などの原因がはっきりわかっている場合は、すい炎が再発しないような生活習慣の改善が必要です。

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