生活習慣病雑記


AGEを溜めないアンチエイジング



糖尿病の人は健康な人と比べて「老化」が早いということが知られています。活性酸素による酸化が老化を促進する糖ことはさかんに言われていますが、血糖値が高いという事が老化とどのように関係しているのでしょうか。最近の研究では「糖化」という現象によって生成されるAGE(終末糖化産物)が注目されています。

糖化はたんぱく質と糖質が結びついて起こる現象でメイラード反応と呼ばれています。パンケーキやから揚げなどのきつね色や食欲をそそる香ばしい香りなどは糖化によって生成されたAGEなのです。食品の酸化を抑制する効果もあるので食品の分野などでは以前から研究されていましたが、最近では体内に蓄積されるAGEが老化の原因物質であるといわれるようになりました。

糖化は肉や卵などを高温で調理した時に顕著に見られますが、常温でもゆっくりと行われているのです。人の体内では血糖がたんぱく質と反応してAGEが生成されます。AGEの生成によってたんぱく質は変質してしまいます。そして体内の組織や臓器のたんぱく質の変性が老化の原因と考えられるようになってきたのです。

人の体の全たんぱく質の約3割はコラーゲンが占めています。コラーゲンは柔軟で強靭なたんぱく質で皮膚、骨、臓器などに多く存在していますが、AGEは褐色物質なので皮膚のコラーゲンに蓄積するとくすみや黄ばみとなって透明感のない肌となってしまいます。

AGEは細胞の代謝によって分解・排出されますが、細胞の代謝期間の2倍の期間を要するといわれています。コラーゲンは発育期では盛んに生成・分解が行われますが、通常健康な人でも皮膚のコラーゲンで半減期は15年、軟骨では100年と報告されているので、1度蓄積されたAGEを分解する努力よりもAGEをこれ以上溜め込まないことが大切かも知れません。

体内で起こる糖化は血糖が関与しています。AGEを溜めないように気をつけることは血糖値のコントロールが重要になります。それには食習慣によって血糖値を急激に上げないことと血糖値の高い状態が長時間続かないようにすることを心がけましょう。

野菜や海藻などの繊維質を多く含む物を最初に食べ、たんぱく質などの後に炭水化物などの血糖値を上げやすい食材を食べるようにすると血糖値の急激な上昇を抑えることができます。血糖値が高い状態が続かないように間食や糖分の多い清涼飲料は避けるようにすることも大切です。

これからのアンチエイジングにはAGEを溜めない血糖値のコントロールを考えた食生活が重要であることが分かります。血糖値のコントロールは糖尿病を患っている人には当然なことですが、健康な人にもアンチエイジングや生活習慣病の予防につながる大切なことなのです。

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