生活習慣病雑記


「火を使った調理」が人類を進化させた話



WEBサイトのナショナルジオグラフィック「ヒトの脳は加熱調理で進化した?」の記事に興味を引かれたので。

およそ180万年前に加熱調理をするようになったことが、人類の脳のサイズを急激に大きくしたという記事です。

ゴリラやチンパンジーのような大型類人猿は未加工の食料しか食べないが、現生の人類の祖先と考えられるホモ・エレクトスは加熱調理を覚えて、60万年の間に脳が2倍に進化したという内容です。

霊長類の体と脳の質量を測定し、摂取するカロリーと食事の時間とを比較すると、密接な関係が認められ、大きく成長するためにはたくさん食べることが必要になるという。

一日の時間の間に食料を探して、それを食べている時間を考えると、ある程度以上に成長することには限界がある。

したがって、ゴリラがキングコングになることはないようです。

進化の中で脳と体を同時の大きくすることができない人類は、脳の大型化の道を進むことになり、そこで「加熱調理」がカギとなったのです。

加熱調理で食料の栄養分を効率よく短時間で摂り入れられるようになった人類は、大きな脳を発達させ、余った時間で狩の方法や楽しい生き方に思いを巡らせる用になって余裕ができ、文化、芸術、技術を生み出せるようになり、「人間らしさ」を獲得するようになったといいます。

しかし、現代のように生活習慣病が問題になっていると、あまり加工していない食品を食べることを推奨している人もいます。人類の歴史では狩猟採集民としての時間が長かったため、砂糖や加工食品のように消化吸収しやすく短時間で栄養素となる食品に適応ができていないのです。

実際、人の体には脳を守るために低血糖に対しては、それを防ぐシステムが4段階あります。しかし、高血糖を防ぐシステムはインスリン分泌のひとつしかありません。人類の歴史の中では低血糖は人体にとって深刻な危機であっても、高血糖になる栄養状態はほとんどありえなかったのでしょう。

記事では、「人間の脳の大きさは、まだ限界に到達していない」と言っています。さらに食生活の変化によって過去200~300年間で人類の体は大きくなっているようです。

「脳はまだまだ大きくなるだろう。美食を取るか、適切な食事を取るか、それが問題だ」と記事は結んでいます。

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