生活習慣病雑記


夏に痛風発作は起きやすい



血液中の尿酸濃度が高くなると、もともと溶けにくい物質である尿酸は結晶化して関節にたまり、激痛を伴う炎症を起こします。

これが痛風発作で、汗をかいて脱水症状になり、血液が濃縮される夏に痛風発作が起きやすくなります。

痛風は世界的には紀元前から記録に残っている病気ですが、明治以前の日本ではまったく知られていない病気でした。

1960年代の高度経済成長期の日本人の生活の欧米化と共に痛風患者が増加しました。特に高たんぱく、高脂肪、高カロリーの食生活の変化による影響が大きく関係しています。

痛風発作は突然起こることが多く、突然の激痛に苦しみますが、10日前後で痛みも引いてしまうので、治ったように考えがちです。

しかし、痛風発作は高尿酸血症が原因で起こる症状です。再び痛風発作を起こさないためにも高尿酸血症の治療と正しい尿酸のコントロールが必要です。

高尿酸血症は放置しておくと、糖尿病、脂質異常症、高血圧などの合併症を招き、心疾患や脳の血管障害を起こすリスクが高くなります。

高尿酸血症の予防や改善によいのは食生活を見直すことです。

食物に含まれるプリン体が分解されて尿酸になるので、一般的にはプリン体を多く含む食材を避けるように言われています。

実際には食物から摂取するプリン体は全体の4分の1程度で、肝臓で産生されるプリン体の方がずっと多いのです。

むしろ、高尿酸血症の食事で気をつけるのは、カロリーの摂りすぎです。

神経質にプリン体の摂取に気を使うより、腹八分目でバランスのとれた食事を規則正しく摂るように心がけましょう。

夏場に多い痛風発作を防ぐためにも、十分な水分補給を忘れずに。

水分が不足すると、血液の濃度が上がり、尿酸値が上昇して痛風発作のリスクが高くなります。

尿酸は尿といっしょに排泄されるので、水分を摂って尿の排泄量を増やし、尿酸の排泄を促します。

またその際に摂る水分は、ジュース類などの糖分を多く含む飲料は避けて下さい。

塩分の過剰摂取は高血圧の原因にもなり、高血圧と痛風の合併症は腎臓に大きな負担をかけます。

アルコールは尿酸を増やす作用があるばかりでなく、尿酸の排泄を抑制してしまいます。

汗をかいた後のビールはおいしいのですが、汗をかいて脱水気味の体にアルコールの摂取は尿酸を増やすばかりでなく排泄しにくい状態となり痛風発作の危険を高めます。

毎日の適度な運動は尿酸値を下げるのに効果があります。痛風などの原因のひとつであるストレスの発散にもなります。

ハードな運動は尿酸と乳酸を増やし、乳酸は尿酸の排泄を抑制してしまうので、尿酸値を下げるには過激な運動よりも軽めで長時間続けられる有酸素運動が有効です。散歩などの運動を毎日続けることが大切です。

痛風、糖尿病、高血圧などの生活習慣病の多くは肥満が関係しています。肥満を解消することで、血液検査全般の数値が良くなりこれらの病気のリスクを減らすことができます。

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