生活習慣病雑記


肉食と生活習慣病の関係



「あなたの健康百科」のサイトで肉食と生活習慣病との関係についての記事が2つあったので紹介します。

1つは肉食と心血管病との関係で、鶏や魚などの白身肉と比べて牛、豚、羊などの赤身肉を食べる人は動脈硬化や心疾患、脳卒中などの心血管病になりやすいことの理由の一端が判明したということ。

心血管病の原因として赤身肉の脂肪やコレステロールだけでは説明できないことがあるのは分かっていましたが、赤身肉に多く含まれるL-カルニチンが腸内細菌の一部の悪玉菌によって動脈硬化が促進されるという研究結果が報告されています。

L-カルニチンは脂肪を燃焼させてエネルギーを取り出すのに必要なビタミン様物質で、ダイエットサプリメントなどにも利用されています。L-カルニチンのサプリメントを菜食主義者でない人(肉も食べる人)と菜食主義の人に服用させて血液検査をすると、菜食主義者でない人の血中で「トリメチルアミン-N-オキシド」という物質が増えていることが確認されました。トリメチルアミン-N-オキシドは動脈硬化を促進する物質として知られています。

さらに、菜食主義でない人と菜食主義の人の腸内細菌の構成を調べたところ大きく違っていることが分かりました。マウスの実験でL-カルニチンを含む餌を与え続けると腸内細菌の構成に変化が起こり、トリメチルアミン-N-オキシドの生成が促進され、動脈硬化が進むリスクが2倍になることが判明しました。

L-カルニチンをトリメチルアミン-N-オキシドに変える腸内細菌は日常的な赤身肉の摂取で増えるのだろうと推測されます。

もう1つの記事は赤身肉と糖尿病リスクの記事です。アメリカの3つの研究所において十万人以上を対象に4年間で赤身肉を食べる量の変化と糖尿病リスクを調査したものです。

赤身肉を食べる量が4年間で1日に0.5食分以上増加すると糖尿病リスクは約1.5倍になるという。肥満の人では4年間で0.5食分増加しても糖尿病リスクは1.14倍なのに対して、肥満でない人は1.65倍に上昇します。

また、赤身肉を食べる量を減らしても4年間の調査では糖尿病リスクの低下はありませんが、12~16年間の糖尿病リスクは減少しています。赤身肉の摂取を控えることは長期的な糖尿病リスクの低下には有効と考えられます。

この報告では肥満の人は赤身肉の摂取の増加があっても糖尿病リスクはあまり増加していませんが、もともとの糖尿病リスクが高い可能性があります。肥満の人でも赤身肉の摂取を制限することは糖尿病リスクの低減になると考えられます。赤身肉を食べる量と糖尿病リスクの関連は多くの報告から示されています。

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