生活習慣病雑記


生活習慣病は内臓脂肪から?



人の身体の脂肪細胞は食料を得られないときの飢餓にそなえてエネルギーを蓄えておくためにあります。特に東アジア人には「倹約遺伝子」によって消費エネルギーを少なくして、より多くのエネルギーを脂肪細胞に蓄えようとします。生き延びるために獲得した遺伝子なのですが、これが生活習慣病に関与しているとも考えられています。

脂肪細胞はエネルギーを蓄えるだけの働きでなく、サイトカインと呼ばれる生理活性物質を分泌する細胞であることが、最近の研究で明らかになってきました。サイトカインにはさまざまな種類があり、糖尿病に関与するインスリン抵抗性、心筋梗塞や脳梗塞に関係した血栓、高血圧などを引き起こすサイトカインが存在しています。これらのサイトカインが動脈硬化の発症に関連していると考えられます。

サイトカインには善玉と悪玉の二種類が存在して、善玉のサイトカインは糖尿病、高血圧、高脂血症、動脈硬化などの生活習慣病の原因となる病的変化を予防する働きがあります。しかし、善玉サイトカインは内臓脂肪が増えると分泌量が減少してしまうのです。さらに、内臓脂肪の増加は悪玉サイトカインの分泌を増やす性質があるのです。

したがって、内臓脂肪の増加は糖尿病、高血圧、高脂血症を招き、動脈硬化を引き起こして脳梗塞、心筋梗塞の発症のリスクを高めます。

では、内臓脂肪を減らすにはどうしたらよいのか?エネルギーとして使われる血液中の中性脂肪が過剰になると、余った中性脂肪が脂肪細胞に蓄えられます。皮下脂肪は減らすのが難しいのですが、生活習慣病の原因となる内臓脂肪は簡単に減らすことができます。

過剰なエネルギー摂取が中性脂肪そして内臓脂肪を増やすので、エネルギー摂取を控えるかエネルギーを消費することで減らせるのです。エネルギー摂取を控える食習慣は規則正しい栄養バランスのよい食事と食べ過ぎないこと、エネルギー消費は長時間続けられる有酸素運動で、よく歩くことが最適です。

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