生活習慣病雑記


生活習慣によるアルコール性肝炎と非アルコール性肝炎



日本では肝炎の約80%はウィルス性の肝炎で、特にA、B、C型肝炎が多く占めています。

肝炎には急性、慢性、劇症肝炎があり、急性肝炎は肝炎ウイルスを主な原因とする肝臓の機能障害で、一般的には経過が良好な疾患です。

慢性肝炎は肝機能障害が6ヶ月以上続く疾患のことを言います。

劇症肝炎は急性肝炎の内、肝細胞の破壊が急速に進み、肝機能の維持ができなくなり肝不全の状態が出現した場合を言います。70~80%の人が死亡する重篤な病気です。

ウイルス性以外の肝炎では、生活習慣病としてもよく知られているアルコールによる肝炎があります。

肝臓には体外から入ってきた毒物を代謝して無害にする働きがあります。

アルコールも毒物として肝臓によって代謝され脂肪酸になります。

アルコールの過剰摂取が継続すると代謝により合成された脂肪が肝臓に蓄積され、肝臓に障害を与えます。

肝臓に蓄積された脂肪が一定量を越えると脂肪肝と診断され、そのまま、放置しておくと脂肪肝は肝炎、肝硬変、肝がんへと進行します。

肝炎が慢性化すると絶えず破壊される肝臓の細胞を再生する能力が追いつかずに、細胞が繊維化して硬くなり肝硬変になります。

肝硬変にまで進行すると治療によって元の健康状態まで戻すことは非常に困難になります。肝硬変そのものに効く治療薬はありません。こまめに検査を受けて、それ以上の進行を防ぐ治療が重要になります。

肝硬変が進行すると腹水、浮腫、食道静脈瘤、肝性脳症などの合併症が現れ、治療はおもに合併症に対して行われます。

また、最近ではアルコール性肝炎の他に非アルコール性肝炎が増加しています。

非アルコール性肝炎は、はっきりした病気の原因はわかっていませんが、メタボリックシンドロームが関係していると考えられています。

アルコールと同様に過剰なカロリー摂取が肝臓に負担をかけているとされています。

アルコール性の脂肪肝、肝炎には禁酒が効果的で、非アルコール性の脂肪肝、肝炎には食生活の改善が効果があります。

肝臓は障害が起きてもはっきりした自覚症状がないので、自覚症状が現れたときには病気がかなり進行していることもあります。

肝臓は回復力の強い臓器です。健康診断や血液検査で早期発見できれば、適切な処置と生活習慣の改善で健康な肝臓に戻すことができます。

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