生活習慣病雑記


ネフローゼ症候群はどんな病気?



ネフローゼ症候群は腎臓の障害によって血液を濾過して尿を作る機能が低下して尿中に蛋白質(アルブミン)が漏れ出す状態を言います。

血液中の蛋白が排泄されるため、血液中の蛋白が減少して、血管中に水分を保つ力が低下し、全身に浮腫(むくみ)が認められるようになります。

また、失われた蛋白を補おうと肝臓がアルブミンの合成をしますが、同時にLDLコレステロールなども合成するため高脂血症の状態にもなります。

診断基準
・蛋白尿    1日蛋白量3.5g以上を持続する
・低蛋白血症  血清総蛋白量は6.0g/100ml以下
 (低アルブミン血症とした場合は血清アルブミン量3.0g/100ml以下)
・高脂血症   血清総コレステロール値250mg/100ml以上
・浮腫

これらの診断基準を満たせば、原因にかかわりなくネフローゼ症候群と診断されます。

また、ネフローゼ症候群は一次性ネフローゼ症候群と二次性ネフローゼ症候群に分けられます。

一次性ネフローゼ症候群は腎臓自体に原因となる病気が起こって発症したもの。

二次性ネフローゼ症候群は糖尿病性腎症、膠原病、アミロイドーシスなどの全身疾患の随伴症状として発症したものです。

ネフローゼ症候群の症状は、顔や手足のむくみ、時に全身の浮腫、胸水、腹水などが溜まったり、尿が出にくくなり、全身の倦怠感、皮膚の蒼白化、無気力、食欲不振なども感じられます。

治療には入院安静が必要で、食事は水分と塩分を制限します。蛋白摂取量の制限も推奨されます。

一次性ネフローゼ症候群では薬物療法としてステロイド薬が用いられることが多く、効果があり症状が治まっても再発することもあり、ステロイド薬の投与は長期間になることが多いです。

難治性のネフローゼ症候群では免疫抑制薬が併用されることもあります。

二次性ネフローゼ症候群ではネフローゼ症候群を発症する元になった疾患の治療を優先させます。

治療によって尿蛋白が一日に1g以下に減少すれば腎機能が低下することはないと考えられていますが、ネフローゼ状態が続くと、徐々に腎機能が低下する危険性があります。

ネフローゼ症候群の症状が認められるようならば、すみやかに専門医の診察を受けてください。

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