生活習慣病雑記


オメガ3系脂肪酸はうつ病を予防する?



脂肪酸には肉類や乳製品に多く含まれる飽和脂肪酸と、魚介類や植物に多く含まれる不飽和脂肪酸があります。

飽和脂肪酸は血液中のコレステロール濃度を上昇させ心疾患の発症の原因になるとも言われています。

不飽和脂肪酸は魚介類や植物に多く含まれる脂肪酸で、オメガ3、オメガ6、オメガ9系脂肪酸に分類されます。

オメガ9系脂肪酸は人の体内で合成される脂肪酸で、オメガ3、オメガ6系脂肪酸は体内で合成出来ない脂肪酸なので食物などから摂取しなければならない必須脂肪酸です。

人に必須のオメガ3系脂肪酸はα-リノレン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)の3種類で、DHAの摂取は血液中の中性脂肪を減らすので、心疾患の危険を低減したり、うつ病やアルツハイマー型痴呆にも有効だと言われています。

神経細胞の膜の成分であるオメガ3が不足すると、オメガ6が代わって入り神経細胞の膜を硬直化させて機能が低下し、脳の働きを悪くして「うつ」の状態を引き起こす原因ともなります。

うつ病患者の臨床研究でも、魚油を含む食事を週に2、3回摂る習慣や、魚油のサプリメントでうつ症状の改善が報告されています。

また、妊婦の母体から胎児へオメガ3系脂肪酸が送られるため、母親のオメガ3系脂肪酸の枯渇から、産後のうつ病の危険性が高まる可能性があります。

現代の食生活では必須脂肪酸であるオメガ3とオメガ6の摂取量は、オメガ6は過剰摂取が心配され、オメガ3は不足しがちが心配されています。

オメガ3とオメガ6系脂肪酸の摂取割合は1対1から1対4が理想だと言われ、欧米の食事では1対10から場合によっては1対30にもなります。

日本人の食生活はこの比率の許容範囲内にぎりぎりで収まっているようですが、食の欧米化が進むのに伴いうつ病の患者が増加傾向にあります。

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