血液検査・検査項目の見方と基準値


K カリウム



カリウムは

主に細胞内に存在しています。細胞外に存在するナトリウムと共にイオンバランスを調整して、浸透圧を一定に保つ重要な役割をしています。

ナトリウム濃度が高くなる、あるいはカリウム濃度が低くなって両者のバランスが調整できなくなると、ナトリウム濃度を下げるために水分を取り入れます。その結果、体液の量が増えてしまうので血管が圧迫されて血圧が上昇してしまいます。

カリウムはナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制して尿中に排泄させる働きがあり血圧を降下させます。

また、神経細胞を使う刺激の伝達にナトリウムとカリウムの拮抗作用が重要な働きをしています。ナトリウムとカリウムは筋肉の収縮と弛緩に関わっており、カリウムは筋肉を弛緩させる働きがあります。

カリウムが過剰になった場合、筋肉が収縮しにくい状態になり、高カリウム血症や弛緩症、低血圧などの症状になります。

カリウムが欠乏した状態になると、筋肉が収縮しやすくなり、こむらがえりや心臓ではポンプ作用が弱くなって血液の流量が減ったり、不整脈になるなどの症状があります。

ナトリウムが細胞に流入するエネルギーを利用して、ブドウ糖やアミノ酸などの栄養素を細胞に取り入れています。カリウムを細胞外に放出するエネルギーを利用して細胞内の老廃物を放出しています。この仕組みで細胞でのエネルギーを作っています。

そのため細部内にブドウ糖を取り入れるホルモンであるインスリンの働きが悪いと、血中のカリウムが細胞内に移動できなくなるので、尿といっしょに排泄されてカリウム不足になります。イオンバランスが崩れて、ナトリウムが相対的に多くなるので水分を取り入れようとして「のどの渇き」を感じるようになります。

基準値

3.5~5.0mEq/l

血液検査の基準値は実施する施設や検査方法などによって異なります。

一回だけの検査数値でなく過去の検査数値との比較が大切です。

疑われる病気

高値 慢性腎不全、急性腎不全、アジソン病など

低値 呼吸不全症候群、アルドステロン症、クッシング病など


カリウム不足は

高血圧、低血糖、糖尿病、神経障害、精神障害、不整脈、心不全、ストレスの増大、筋力の低下、消化不良、食欲不振、便秘、肌荒れ、むくみなどの症状を招きます。

カリウムは塩分の摂り過ぎやコーヒー、酒、甘いものなどの嗜好品、ストレスなどで失われやすく、加工食品が多い現代の食生活では不足しがちな栄養素です。加工食品が多い食事、メタボリックシンドローム予防、高血圧、糖尿病では、積極的に摂取したい栄養素のひとつです。


 検査項目

腎機能

尿酸代謝

電解質

血清鉄

筋肉関連酵素

炎症反応

血球算定検査