血液検査・検査項目の見方と基準値


Ht(HTC)

ヘマトクリット値



ヘマトクリット値は

血液中に占める血球の体積の割合をパーセントで表わします。ほぼ赤血球の体積比と等しくなります。

普通は、赤血球数が減ると、ヘモグロビン濃度もヘマトクリット値も下がります。三つの値は密接に関係していますが、これらのデータをもとに貧血の種類を推定できます。

ヘマクリット値が低い場合は血液が薄いということなので、貧血が疑われます。鉄欠乏性貧血の場合は鉄分の摂取などで改善します。

ヘマクリット値が高い場合は、血液がどろどろの状態なので、流れにくく、血管に詰まりやすくなります。

多血症が疑われますが、脱水などで身体の水分が減少して血液中の液体成分が減ると、相対的に赤血球が増えたようになりヘマトクリット値は高い値を示します。

また、骨髄の造血肝細胞の異常で起こる、赤血球の異常増殖による多血症はがんの一種と考えられるので、治療が必要です。白血球数が極端に多い状態ではヘマトクリット値は不正確になることがあります。

基準値

男性 39~50%

女性 36~45%

血液検査の基準値は実施する施設や検査方法などによって異なります。

一回だけの検査数値でなく過去の検査数値との比較が大切です。

疑われる病気

高値 多血症、脱水症など

低値 鉄欠乏性貧血、再生不良貧血など


貧血の種類は、ヘマトクリット値の検査と他の検査をあわせて診断します。

最も多い鉄欠乏性貧血の場合、赤血球数の減少よりも、ヘモグロビンやヘマトクリット値の減少が大きいです。

まれにある悪性貧血は、ビタミンB12の欠乏で起こります。ヘマトクリット値の減少よりも、赤血球数やヘモグロビン濃度の減少が大きくなります。

やはりまれな溶血性貧血は、赤血球が何らかの原因で壊れることによって起こります。赤血球数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値が同じ程度減少します。

再生不良性貧血は、赤血球数の減少の他、白血球数や血小板の減少が見られます。


 検査項目

腎機能

尿酸代謝

電解質

血清鉄

筋肉関連酵素

炎症反応

血球算定検査