血液検査・検査項目の見方と基準値


Fe 鉄



鉄は

体内では主にヘモグロビンを作る材料として使われています。ヘモグロビンは血液中の赤血球の中に含まれ、鉄イオンを利用して酸素を体のすみずみまで運びます。また二酸化炭素を排出する重要な働きをしています。

体内の約70%の鉄分は血液中に存在し、酸素や二酸化炭素を運搬するこの鉄を「機能鉄」と呼びます。また、残りの30%の鉄は摂取不足の時のために肝臓、脾臓、骨髄などに「貯蔵鉄」として蓄えられています。

赤血球の寿命は約120日で、古くなった赤血球は脾臓や肝臓で分解され、ヘモグロビン内の鉄は再びヘモグロビンの一部として使われるか、貯蔵鉄として蓄えられます。

体内の鉄分が不足すると、細胞に酸素が十分に送られないのでスタミナ不足になります。

鉄は非常に吸収されにくく、食品から摂取した量の10%程度しか吸収されません。一日あたり1mgの鉄が汗、便、尿で体外へ排出されますが、その10倍以上を毎日摂取しなければなりません。

また、過剰な鉄の摂取は身体にとって有害です。過剰な鉄原子は過酸化物と反応して、DNAやたんぱく質、脂質を破壊します。人の身体は鉄を排泄する効率的な機能がないため、一日のうちで許容できる鉄分の摂取量は40mg程度です。

基準値

男性 54~181μg/dl

女性 43~172μg/dl

血液検査の基準値は実施する施設や検査方法などによって異なります。

一回だけの検査数値でなく過去の検査数値との比較が大切です。

疑われる病気

高値 再生不良性貧血、巨赤芽球性貧血、鉄芽球性貧血、ヘモクロマトーシス、肝炎など

低値 鉄欠乏性貧血、真性多血症、慢性炎症性疾患、悪性腫瘍など


鉄分の多い食品は、ひじき、ゴマ、海苔、パセリ、レバー (肝臓)、アサリ、シジミなどです。

赤血球を増やすためには鉄と葉酸が不可欠です。ほうれん草、キャベツ、牛レバーなどに含まれる葉酸はDNA合成にも不可欠な栄養素なので、赤血球を作る過程で不足すると核のDNA合成が正常に行われず、これが悪性貧血の原因となります。


 検査項目

腎機能

尿酸代謝

電解質

血清鉄

筋肉関連酵素

炎症反応

血球算定検査