血液検査・検査項目の見方と基準値


AMY アミラーゼ



アミラーゼは

食品から摂取したでんぷんやグリコーゲンを分解する酵素です。体内では主にすい臓と唾液腺から分泌されます。

正常な血液中にはすい臓からのアミラーゼが約40%、唾液腺からのものが約60%の割合で存在しています。
血中に出たアミラーゼの約3分の1は腎臓で処理されて尿として排出され、残りは肝臓などで処理されます。

正常な尿ではすい臓からのアミラーゼが70%、唾液腺からのものが30%の割合で排泄されますが、これはすい臓からのアミラーゼの分子が小さいために尿中に排泄されるからです。

すい臓に何らかの障害がある場合、すい臓の細胞が破壊されることによって血液や尿の中にアミラーゼが漏れ出します。そのため、血清や尿中のアミラーゼを測定し、急性すい炎、慢性すい炎、すいガンなどの経過検察に利用します。

唾液腺の病気で血清アミラーゼが上昇している場合は、頬の腫れや顎の痛みなどで診断が出来ます。

基準値

血清アミラーゼ 40~122IU/L      
尿アミラーゼ  65~840IU/L

血液検査の基準値は実施する施設や検査方法などによって異なります。

一回だけの検査数値でなく過去の検査数値との比較が大切です。

疑われる病気

血清・尿ともに高値  慢性・急性すい炎、すいガン、すいのう胞、耳下腺炎、腹膜炎など

血清だけが高値   マクロアミラーゼ血症、腎不全、唾液型アミラーゼ血症など

尿だけが高値    すい臓病末期、肝硬変症、高度の糖尿病など


すい炎

急性すい炎は激しい腰痛を伴い、アミラーゼの数値が平常の5~10倍に上昇し、発病から3~4日で正常に戻ります。しかし、尿アミラーゼの数値は高値が続きます。

慢性すい炎やすい臓がんの場合は基準値の2~3倍の高値が持続します。

すい臓由来のアミラーゼか唾液腺からのものかは、両者のたんぱく質の性質の違いを利用したアイソザイム検査によって判ります。この検査結果によって、その後の治療方針などが決められます。

また、すい炎には慢性と急性すい炎がありますが、どちらもアルコールの過剰摂取の習慣化や胆石などが原因で発症することが多い病気です。また、慢性すい炎の原因には喫煙の影響が関係しているとも言われています。


 検査項目

腎機能

尿酸代謝

電解質

血清鉄

筋肉関連酵素

炎症反応

血球算定検査